①2006年9月1日
  前日の夜プロッキーの歯磨きをしようとして歯をみたら
  上左側の後ろから2番目の歯(一番大きな奥歯)が割れているのに
  気づきました。歯は貝殻が割れるように剥がれるように割れていて
  チラッと赤い神経のようなものが見えています。

②2007年9月7日
  すぐに予約が取れたので、藤沢にある日大動物病院に行ってきました。
  大学病院なのでちょっと緊張したけれど、先生がとってもきさくな方なので ひと安心。
  診察してもらいレントゲンを撮ったところ、歯はかなり中のほうまで割れているけれど、
  歯髄はまだ生きているようだということ。
  

というわけでいくつか治療法を聞くことになりました。
  
  まず第一の方法としては、抜いてしまう。これが一番治療費もかからないし、
  あとから心配もいらないそうです。歯を残して治療した場合、根元に菌が残らないように
  薬で消毒してから治療をするけれど、その消毒も100%菌を取り除けるとは言えないし、
  菌が残ってしまっていた場合にはあとから化膿したりすることもありうるとのことでした。
  なので抜いてしまうのが本当は一番いいそうです。
  次の方法は人間の歯科治療を同じようにレジンで固める方法。ただし、これは耐久性に
  かけるので、犬の場合はすぐに取れてしまう可能性があるということ。
  最後はクラウン(銀歯)をかぶせる方法。これはいったん装着してしまえば、永久的に大丈夫
  だそうですが、、歯を残すことになるので前述のような心配があるとのこと。また治療費も
  12万~18万かかるそうです。

  私としては歯を残す方法で治療してもらいたかったので、結局クラウンをかぶせる方法を
  お願いしました。
  実際には歯の中を調べてみて、歯髄の状態を確認し、歯が残せるかどうかを判断してから
  ということになりました。この日はそのままプロッキーを預けて、治療してもらうことに
  なりました。
  人間と違って、治療するには全身麻酔が必要になるので、それが一番心配でした。


  夕方にお迎えに行って、不機嫌だけど元気そうなプロッキーを見た時はほっとしました。
   先生が治療について説明してくれました。
   プロッキーの歯は歯髄は痛んでいないので、残すことができるそうです。
   この日は中の消毒と、割れている部分をとりのぞき、レジンで固める治療をしました。
   レジンできれいに固めてあるので、一見きちんとした歯に見えます。
   このままでも大丈夫そう、って思うくらいのきれいな仕上がりなのですが、
   これはあくまでも仮の処置です。(写真撮るの忘れました!)
   このまま1か月くらい様子を見て、異常がないようだったら次の処置に移りましょう、とのことで
   この日は化膿止めをもらって帰ってきました。
 

➂2007年10月5日
  1か月たって再診に行きました。この日はレントゲンも撮らず、診察だけでした。
  治療している歯の歯茎が腫れているということで、この腫れが引いてからクラウンをかぶせる
  治療をしましょう、ということでこの日もお薬をもらって帰ってきました。


④2007年11月16日
  この頃には歯茎の腫れもひいて、特に異常もなかったので、最終確認ということで
  レントゲンを撮りました。結果は良好でこれでクラウンを装着できそうです。


⑤2007年11月30日
  今日は型どりの日です。この日も全身麻酔になるのでプロッキーを預けました。
  石膏で上、下両顎の型をとって、クラウンを作るそうです。
  この日はプロッキーを預けて診察室を出ようとしたら、プロッキーが後を追って
  ドアをカリカリと掻いているのが聞こえて、ちょっとブルーな気分でした。
  お迎えに行ったときに元気な顔が見られてほっ!
  やっぱり全身麻酔はいやですよね。


⑥1997年12月14日
  ついにクラウン装着の日です。診察室に入ると、先生が石膏でできたプロッキーの顎の型と、
  装着する銀のクラウンを見せてくれました。
  こういうふうに装着します、といって、石膏の型にクラウンをつけて見せてくれましたが、
  さすがにピッタリでした。
  装着自体はそれほど時間がかかる作業ではないそうですが、やっぱり今回も全身麻酔。
  これが最後だから  がんばろうね、と声をかけて病院をあとにしました。

  夕方お迎えに行って看護婦さんに連れられてでてきたプロッキーの歯を見ると
  きれいな銀歯が入っていました。大変だったけど、頑張ったね!
  このクラウンはとても丈夫なので、ディスクもして大丈夫だそうです。

  特に異常がない限り、もう通院しなくていいということなので、それ以来病院のお世話にはならずに
  すんでいます。




今回の治療を通して学んだことは、犬に固いものを食べさせてはいけない、ということです。
骨や蹄は犬も大好きだし、歯磨き効果もあるということで、愛犬にあげている人は多いと思いますが、
犬の歯のかみ合わせははさみのような構造になっているので
固いものを切ろうとすればはさみの歯が欠けてしまうように、噛み具合によっては固い犬の歯でも、
割れたり欠けたりすることがあるそうです。

またディスクやボール投げにも危険があります。それ自体で歯が削れることはないそうですが、
ディスクやボールに礫砂(れきさ)がついた状態でそのまま続けていると
その細かい砂がやすりのような働きをするそうです。
毎日同じ場所で同じことを繰り返していると歯はかなり擦り減ってしまいます。
日大の先生が診察した犬では、テニスボールの形に歯がすりへってしまっている犬もいたそうです。
ディスクやボールはなるべく砂のないところでしたほうが安全です。


というわけで、犬の歯の健康を守るにはやっぱり飼い主が気をつけてあげないといけません!
大変だけど、愛犬のために毎日歯磨きがんばりましょう!

おまけ

非常に見えづらいですが、歯の下の部分にチラッと赤いものが見えます。
その上が大きく剥がれるように割れている部分です。

特に痛がっている様子もなく、ごはんも普通に食べていたので
気づくのが遅れてしまいましたが、たぶん少し前にあげた骨が
原因だと思います。


とりあえずかかりつけの獣医さんに診てもらいました。
もちろん一般の町の獣医さんなので、歯の治療はできません。
先生が言うにはこのまま放っておいて様子をみてもいいし、
心配だったら歯の治療のできる病院を紹介しましょう、
とのことでした。割れた部分から少し悪臭もしてきていたし、
様子を見ているうちに悪化してしまうのもいやだったので、
日大動物病院を紹介してもらうことにして、その日は化膿止めの
抗生物質をもらって帰ってきました。

プロッキーの歯科治療

2006年9月にプロッキーの歯が割れているのに気付きました。
その治療の記録です。


割れている部分

   
赤く見える
神経のようなもの