2008年.3月10日

<プロッキーの股関節形成不全④>


2005年9月22日、プロッキーが股関節形成不全だと診断されてから2半年が過ぎました。
昨年の3月の検診から1年後の様子です。

①体重管理 

体重はちょうど13キロでした。
昨年よりそれほど増えていないのでOKです。


②サプリメント

引き続き昨年とほとんど同じものを飲ませています。

  ・コンドロイチン、グルコサミン、MSM、などの入ったもの (関節にいい)
  ・フラックスシードオイル (関節、被毛にいい)
  ・アミノ酸のサプリ (筋肉量を落とさないため)
  ・クランベリーのサプリ (尿疾患にいい-膀胱炎になりやすいのでその予防のため)


③運動 

週1回のアジリティの練習、毎日朝は広場でボール投げをしています。
最近は、私が忙しいため、夕方は30分くらいの歩き散歩だけです。


④再診


前回の検診からちょうど1年。触診とレントゲンを撮りました。
触診の前に問診があり、現在の様子や心配事を話しました。

そのあとレントゲンです。
説明してくれた先生の第一声が「1年前よりちょっと悪くなっていますね。」でした。
プロッキーの大腿骨の頭は股関節のソケット部にうまくおさまっていないため
脚を動かすたびに、ガタゴトと関節部のあちこちにぶつかり
その衝撃で骨の変形が起こってしまうのでした。
すでにかなり変形している状態だったのですが、
今回変形が見られたのは、左右両方のソケット部です。
小さな突起ができていました。
でもそれによって痛みを感じる場所ではないとのことです。
また痛みの出方には個体差があり、重度の形成不全でもそれほど痛みを感じないまま
手術をせずにすむ犬もいれば、軽度でもひどい痛みで手術をしなければならない子もいるそうです。
レントゲンを見ただけではどのくらいの痛みがあるのか、わからないので
痛みがあるかどうかの判断は、犬がびっこをひいたり、歩くのをいやがったりすることで
初めて認識できるということです。
今現在そのような状態でなければ痛みはないだろうから大丈夫とのことでした。

また筋肉量はそれほど落ちていないようでした。
骨の突起は出てきているけれど、2年半前に初めて股関節形成不全だと
診断されたときよりも、筋肉もしっかりついていて状態はいいとのことです。
また筋肉がしっかりついたことで、これ以上に悪くなるのを
押さえられたのかもしれませんということでした。
ただやはり正常な犬と比べると筋肉は少し薄いそうです。

痛みがないようなら、今まで通りの生活を続けてくださいということでした。
アジリティも続けていいそうです。
ただ今回症状が悪化してしまったことで、私が心配だったのは、
痛みがでるまで運動をやらせていいのか、それまで放っておいていいのか、ということでした。
もしかしたら運動制限をすることで、将来的に起こるかもしれない痛みを
おさえることができるのならそうしたほうがいいのではないかと思ったのです。

その心配を聞いてみると、
「運動制限をしたら痛みがでないかと言ったら、そういうわけでもなく、
運動させないことでかえって筋肉が薄くなり、悪化する可能性のほうが高いです。
痛みがいつ起こるかは予測することができません。
一生痛みがでないまま過ごすこともできるかもしれません。
だったら痛みがなくて、動けるうちは運動をさせてしっかりと筋肉をつけておいて
万が一痛みが出て歩けないような状態になったらその時に手術を考えようと
割り切ったほうがいいでしょう。
この病気は命を取られるような病気ではないので、
手術で痛みさえ取り除いてあげれば、アジリティのような運動はできなくなるけれど、
日常生活は問題なく送れます。とにかくこの病気があるからと
過保護にしすぎてしまうほうがよくないです。」とのことでした。

またアジリティでハードルを跳ぶことが股関節に負担をかけるのじゃないかという
心配もしていたのですが、それも聞いてみると
「後ろ脚で着地するのはよくないけれど、ハードルの場合は前足で着地するし、
踏み切るときも股関節には問題ないです。」とのことでした。
バー落としばかりしているプロッキーはどうしてもハードルトレーニングが多くなるので
何度もジャンプさせることに少しためらいを感じていたのですが、
心配しなくても大丈夫なようです。もちろん無理は禁物ですが。


というわけで、症状が少し悪化はしていたものの
今までと同じ生活ができることになりました。
今回は前回の検診からの一年の間に抱えていたいろんな不安や心配を
先生に聞いて、丁寧に答えてもらえたので本当によかったです。
きちんと説明していただいて、これからのことも含めていろいろ教えていただきました。
いつ行っても思うのだけど、本当にいい先生に巡り合えてよかったです。
やっぱりこの先生についていこう!と思ったのでした。

この病気のために手術を余儀なくされた犬も多いことでしょう。
プロッキーがこの病気を持ちながら、アジリティを続けることができるのも
本当にラッキーなことだと思います。
できればこのまま手術をせずに一生を過ごせますように。
でもこれから先のことはどうなるのかわからないからこそ、
今できることをすることが大事ですよね。
過保護にしないようにしながら、これまで以上にプロッキーの様子に気を配って
いこうと思います。
 


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